コラム「人と経営」
ICT(情報通信技術)で世界が変わる
1.今まででも金融業界はICTを駆使していた
金融の代表として銀行が取り組んできたオンライン化は大型コンピュータを利用して行われたものでIT化の入り口とも捉えることが出来る。数次にわたるオンライン化で全国の銀行が接続され取引基盤が出来上がった。
今ではATMがコンビニに設置され、少し歩けばカード1枚で入出金が行え、インターネットからでも振り込みが自在に実行出来る。
海外に行けばATMはビルの外壁に設置されており、コンビニに寄らずとも利用出来るが、元々現金を持ち歩かない、持たずに生活が可能。日本は現金信望の国民が多い特殊な国だと言える。
2.フィンテックは生活を大きく変える
フィンテックとは、finance(金融)とtechnology(テクノロジー・IT)を融合した造語で、金融サービスの概念を一変させる。フィンテックで、現金を持ち歩く日本でキャッシュレス化が急激に進むと予想されている。
スマートフォンはクレジットカードや交通系カードを持ち歩かなくても、端末に触れるだけで決済が出来る。スマートウォッチでも同様のことが可能だがもっと進化する。
一人の人間として個体認識を行えば、何も持たずに小売り店で買い物から支払い、電車に乗れて目的地まで行ける。そんな世界が何十年も待たずに訪れるだろう。
3.ブロックチェーンの進化
ビットコインで一躍有名になった「ブロックチェーン」は、フィンテックの代表的な技術でもある。アイデアの革新さに加えて、幅広い用途への応用が出来る。
ブロックェーンの分散型台帳技術は、製造業が各社とデータベースの連携を図り、製造履歴を共有化したり、経理の効率化やサプライチェーンの透明化など多岐に渡る。粉飾決算などの不正も行えない。
フィンテックが進行中なので全ての人々が利用できるまでには至っていないが、AI(人工知能)と組み合わせることで、より早くより安価にそして簡易にビジネスや生活で恩恵に預かれるのも間近だ。