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格差社会の到来

column

コラム「人と経営」

格差社会の到来

1.所得格差が開く

高齢者は景気の先行きを懸念して、預貯金を増やしている。一方、若者の給与は上がらない。
安倍首相の懇願で、上場企業はベースアップを進めているが、中小企業には及ばない。

所得格差が格差社会を助長している。この現象は日本だけではなく世界に拡がっている。
その典型はお隣の中国で、沿岸部と内陸部の格差は激しく、数百倍の開きがある。中国がGDPで世界一になるのは幻想だ。

アジア諸国では、そんな光景は当たり前かも知れない。フィリピンでは、首都マニラには仕事が有るが、田舎にはまともな仕事が無い。貧しさからくる犯罪が後を絶たない。

2.富の分配は行われない

欧米先進国は、経済的に後れをとっていた国々の安価な労働力や資源を活用し富を得た。先進国と開発途上国との格差を利用した。しかし、そう言った国々も少しずつ豊かになり、先進諸国の富が剥がれて行く。

米国でも、一部の裕福な層と大多数の貧しい層の敵対関係が浮き彫りになっている。欧州では、既得権益を持つ大人と職に就けない若者。日本もその様相を呈している。アジアでは都会と田舎。

みんなが豊かになって行くことはあり得ない。富の収奪がもっと過激に行われるかもしれない。
社会のルールを尊重する日本は、世界では希だ。

3.社会の問題解決が起業に繋がる

格差社会での生き残りに、処方箋は有るのか。2009年のアカデミー賞で作品賞を受賞したスラムドッグ$ミリオネアではインドのスラム街を描いていたが、今もアジアやアフリカ諸国では普通に存在する。

知恵とアイデアが有れば事業を興し、巨万の富を掴むことが出来る。米国シリコンバレーの常識は世界では通用しない。しかし、世界のマーケットにはだぶついたマネーが転がっている。

格差を利用し富を得るのではなく、多くのまともな労働者に仕事を与え夢を与えることを企業家は考えて欲しい。日本の女性起業家が、バングラデシュの貧困を救う為に、現地に工場をつくり成功している。

志が道を開き、彼女は学生から起業をした。社会起業家と呼ばれる。

(Written by 川下行三 14/05/13)
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