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消費増税で見える価値の本質 No.2

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コラム「人と経営」

消費増税で見える価値の本質 No.2

1.増税後の落ち込みは僅か

3月の百貨店販売実績は前年対比25%増と予想通りの駆け込み需要になり1989年の消費税5%実施前に迫る大きな伸びになった。貴金属などの高額品が良く売れた。

4月の落ち込みが予想されたが、家電量販小売りでは全体で1割減ではあるが、パソコンは反対に5割増と言う企業もある。外食業も各社の努力も有り微増している企業が多い。サービス業は堅調だ。

エコノミストなどの専門家は、夏からは緩やかに景気回復するという強気の予想をしている。この増税後の減速が微少で有っただけに期待は膨らむ。国内需要が順調なのは救われるだろう。

2.量販から価値へ

日本の流通グループも2つに集約された。イオンとセブンアンドアイ。
どちらもスーパー(量販店)が原点だ。しかし、そのスーパーは利益面では振るわない。衣料を中心に専門店に顧客を奪われた。

イオンはショッピングモールで、セブンアンドアイはコンビニが利益に貢献している。セブンアンドアイは、セブンプレミアムやセブンゴールドなど価格が高くても価値のあるプライベート商品を開発し好調だ。

イオンモールは、ショッピングモールで顧客の時間価値を高めている。
買い物だけでなはく、食事、文化施設を備え数時間での滞在を可能にした。モールは増税後も賑わっている。

3.価値を高めるのは何か

割安な価格でも不味いものは売れない。某ファミリーチェーンは行列が出来るフレンチレストランのヒットメニューを参考にしメニュー開発をした。某チェーンとしては高めの値段設定。

さぞかし美味しい料理が提供されると思ったが、期待はずれ。外食業の価格を決める中心は材料費。それを抑えていると顧客が満足する一品にはならない。外食は料理だけでなない、その雰囲気も大事だ。

今の日本人は贅沢になった。安かろう悪かろうは通用しない。100円ショップでも品質、デザインの悪い商品は売れない。そして、何か楽しさを求めて行く店舗から、スッキリして商品の有りかがスグに分かる。買い回りの良さも価値提供の大きな武器になっている。

(Written by 川下行三 14/05/12)
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