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グローバルで成功する企業 No.2

column

コラム「人と経営」

グローバルで成功する企業 No.2

1.韓国企業の躍進

日本の大手エレクトロニクス企業の低迷を尻目に、サムスン、LG電子を代表にした韓国企業のグローバル市場での躍進は凄まじい。売上高でも既にパナソニックを2008年に抜いている。

特に、サムスンは液晶を始め21の製品分野で世界シェア1位を獲得している。
何が日本企業と違うのか。サムソンなどの韓国企業は、明らかにグローバルな視点での経営戦略を展開している。

大きく市場が変化している。BRICSなどの新興工業国の数十億人が経済的に豊かになりつつある。この動きは止まらない。韓国企業は、先進国よりも彼らに焦点を合わせた製品を作り、市場を開拓してきた。

2.遅れをとった日本企業

米国、欧州でのマーケットを狙ってきた日本企業。新興国は、製造拠点の認識でしかなかった。日本企業は、研究、製品開発を日本で行い、現地では、欧米や日本などの先進国向けの製造のみに徹っした。

新興国のライフスタイルや文化への関心は日本企業には無い。インドにはインドの、中国には中国の消費者に受け入れられる努力が必要である。
世界を同じ製品で制覇するのには無理があろう。

やっと本腰を上げて、中国市場になだれ込もうとしている日本企業。中国で成功しているのは九州の某ラーメン店位。ホンダもトヨタも苦戦している。ソニーやパナソニックも同じような状況だ。

3.サムスンの戦略

生産の海外移転に成功した日本企業。それは安価な労働コストのみを求めていった。
しかし、サムスンは先進国、新興国を問わずそのマーケットを調べ、そこで売れる製品を現地で開発した。そしてシェアを高めた。

進出先に優秀な人材を送り込む。その対象者に現地の言葉が話せるまで教育する。
技術を持って入れば通訳で大丈夫と考える発想は無い。育成からマメジメントまで現地化をはかっていった。

サムスンは高収益企業だ。売上高営業利益率は約10%。日本の企業は半分に満たない。
グローバルで生き残るには収益力が必要だ。それでこそ不況期でも大胆な投資が出来る。
当分、サムスンの強さは続くだろう。

(Written by 川下行三 10/04/20)
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