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共に感じる場が社会を救う No.2

column

コラム「人と経営」

共に感じる場が社会を救う No.2

1.格差社会は何をもたらすか

全国民中流社会の日本ははるか昔。二極分化が進んでいると言われている。一部裕福な年収1000万以上のグループと一見豪華主義だが大勢の年収400万以下のグループに。

治安が確実に悪くなってきた。外国人が起こしている事件も多いが、純粋に金目当ての強盗など凶悪な犯罪が増加している。安全もただでは得られない。

夜、一人で歩けない。社会福祉は年々税金が削られ将来への不安が大きい。教育費は上がり続ける。そんな社会を目指しているのだろうか?米国が抱えている問題を直視すべきだろう。

2.若者は燃えない

深夜、コンビニの駐車場に座っている若者。携帯でもくもくとメールを書いている。自転車をこぎながら、ひたすらメールを読む。誰かと繋がっていないと不安だと彼らは言う。

燃えることはあるのだろうか。何かに情熱を傾ける。ボロボロに泣く。そんなことはテレビドラマか映画の中のシーンで現実では無いと。クールでおとなしい若者像が浮かぶ。

豊かになりすぎた遺伝子は成長を求めない。分裂をしない。静かに死んでいく。あまりにも寂しい。インドや中国のギラギラした若者の眼を。上海のあの活気は、人が作っている。

3.目的、次に戦略、後は一気に

何か目的がはっきりすれば、若者は燃える。団体競技やると、それが良くわかる。みんなの息吹が伝わる。スポーツは単純だ。目的は勝つこと。遺伝子がワクワクしてくる。燃えたぎる。

チームで勝つ。この体験をすると一気に連帯感が生まれる。会社の行事、仕事にも応用すべきだ。四半期をワンクール、試合に見立てる。競争相手を決める。戦略を練る。そして、みんなで突っ走る。

4,火を付ける、消すのもリーダー

勝つにはムードメーカーがいる。WBCのイチローはその役割を演じた。しかし、ワールドカップの日本代表にはいなかった。火を付けずに終わった。共に感じることなく敗退した。残念だ。

リーダーはメンバーの心に火を付けるのが仕事だ。そして、その火を消さないように努力する。次の試合に備える為に、試合が終われば消し炭をとっておく。

リーダーシップとは人間に関心を向ける、人を扱う。リーダーは社会に関心を向ける。社会を扱う。そんな意識を持って欲しい。

(Written by 川下行三 06/06/30)
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